勝手にウォッチング

気になる商品勝手にレポート!〜前編〜
化粧歴20年の私でもまだまだ知らない事が多いメイク事情。
品格ある女性を目指してワンランク上のメイクアップを!
まずは道具から・・・・。
広島が誇る世界の逸品「熊野筆」をウォッチング♪


朝、マスカラするのをよく忘れてしまう目力不足のハナです。 最近は造顔マッサージや美肌などメイクも基礎モノがブームですね。 でも、せっかく整えた(?)お肌にワンランク上のメイクをしてみたいと思いませんか? 美容院でメイクをしてもらうと自分でするのと格段に違う仕上がりでプロの腕を実感します。少しでも技を盗もうとよーく見てるとブラシを何本も器用に使いこなしてる!リップやチークはもちろん目には3種類くらい使うし、仕上げに顔全体に使うブラシの気持ちいいこと!
思わず、「このブラシ、プロ用ですか?」と聞いてしまいました。意外にも「いいえ、通販で買った熊野筆ですよ〜」という答え。広島が世界に誇る「熊野筆」!私もチークブラシ愛用中ですが、実はもっと奥深い道具なのでは???
という事で今回は熊野筆の故郷 広島県安芸郡熊野町にある「丹精堂」さんを勝手にウォッチングしてきました。

勝手にウォッチャー 003
はな
家庭にも仕事にも縛られないお気楽人間。
フードコーディネーターとしての経験もある根っからの食いしん坊ばんざい娘(?)苦手な事は貯蓄と計算。
得意な事は飲む(ザルです。)打つ(手拍子です。) 買う(衝動的です。)!
日本の消費を支えていると自負する37歳。
取材協力:
株式会社 丹精堂
http://www.tanseido.co.jp/

メイクの世界ではブラシといえば「熊野筆」!熊野筆が愛される理由とは?

今や「熊野筆」といえばメイクブラシとして世界中で有名ですよね。 メイクアップアーチストの愛用品としてもメディアに取り上げられてるし。 そもそも熊野でメイクブラシってどういう経緯から? 創業昭和6年の老舗、株式会社丹精堂の山田社長にお話を伺いました。
献上した筆の写真
献上した筆の写真

「はな:創業80年以上の会社というのは熊野筆メーカーの中でも老舗ですね。」

「山田社長:はい。祖父が現役の頃になりますが、私どもの品質が認められたなと実感した出来事は昭和46年に池田勇人元総理(広島出身)の紹介で昭和天皇・皇后様に筆を献上した事ですね。」

「はな:その頃から熊野筆は筆のブランドとして有名だったのですね〜。」


献上した筆の写真
池田元総理からのお礼状

「はな:でも、どうして熊野で筆づくりが盛んになったんですか?気候など土地特有の特色があるんですか?」

「山田社長:熊野は原料の産地でも消費地が近いわけでもないんです。この地域は昔から農地が少なくて、多くの人が農閑期に出稼ぎに出ていたんですよ。出稼ぎの帰りに墨や筆を行商しながら熊野に帰ったのが始まりで熊野と筆の縁ができたといわれています。」

「はな:それにしても日本の生産量の8割を担っているのは凄いですよね?」

「山田社長:明治時代に小学校ができて書道の授業が始まると筆の需要は一気に伸びたんです。戦後の一時期に書道の授業がなくなりましたが、昭和33年に再開されるとまた筆の生産が盛んになりました。ただ、他の産地では工業が盛んになり筆作りがおこなわれなくなり、産業や工業に縁がなかった熊野で筆づくりが盛んになったのです。」

「はな:熊野が産業的に発展しなかったからこそ、筆づくりが根付いたんですねぇ。」

「はな:熊野でメイク用の筆が作られるようになったのはいつごろからですか?」

「山田社長:化粧筆の生産が盛んになったのは戦後です。先ほども少し触れましたが、戦後しばらく書道の授業がなくなり書道用の筆の生産が減ったのです。熊野には筆の職人が多くいたのでその間に化粧筆を作るようになりました。書道の授業が復活してからも大手化粧品メーカーからの委託を受けて化粧筆の生産は続けていたんです。」

「はな:じゃあ、熊野筆と知らずに使っているものもあったかもしれませんね?」

「山田社長:そうですね。当社も有名ブランドの化粧筆を長年作ってきましたよ。」

「はな:基本的な事で恐縮なんですが、ブラシの良さってどこで見分けたらいいですか?」

「山田社長:私はブラシの良さ=素材の良さだと思います。当社では素材の原料は1種類を100%で使用することにしています。それぞれの素材は混ぜない100%同一種類の毛でつくられた筆にこだわりますね。」

「はな:同じ熊野筆でも原料によって肌触りがぜんぜん違いますよね?」

「山田社長:イタチ、リス、ヤギ・・・・それぞれ特長がありますからね。柔らかい肌触りなら「灰リス」、コシが強くて毛量の多いものなら「山羊」など好みの肌触りと用途で皆さん選ばれていますね。リップやチークブラシでは「イタチ」も人気があります。」

「はな:私が美容院でうっとりしたブラシは確か「灰リス」のものでした。ほんとうに柔らかい肌触りでびっくりしました〜♪」

株式会社丹精堂 山田社長
株式会社丹精堂
山田社長

株式会社丹精堂 山田社長
強力紫外線殺菌システム

「はな:御社独自のこだわりってありますか?」

「山田社長:そうですね、当社では製品の最終段階で強力紫外線殺菌システムを導入しています。」

「はな:紫外線ってあの日焼けの原因の?UVですか?」

「山田社長:そうですよ。強力な紫外線をあてることによって出荷前の製品を完全殺菌できるんです。」

「はな:どうして紫外線なんですか?コストがかからないとか?」

「山田社長:逆にコストはかかります。おまけに手間もふえるし。でも、お客様の肌に直接触れる製品ですから安全性では万全を期したいのです。さらに、強力紫外線殺菌なら通常行われているガス滅菌と違って産業廃棄物も出ないんです。」

「はな:なるほど〜。衛生面でも優秀で環境にもやさしいシステムなんですね。」




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